•  1.当社の特徴
      •  2.実例に基づいての説明
      •  3.出版と自費出版の違い
      •  4.皆様の疑問にお答えします
      •  5.自費出版としての進め方
      •  6.書店流通させるには






自費出版の契約とお支払い
 当然のことながら、これらの原稿や校正の前に、契約が必要ですが、印刷業界の場合は「契約」と言う習慣が昔から無く、口約束だけで進める場合が多いので、トラブルの発生も無いわけではありません。
 当社は著者のお人柄により、そのどちらでも対応させて頂いておりますが、「発注書と契約」を兼ねた書類を交わす場合もあります。書店流通の場合には期間も長くなる関係で、「流通契約書」を交わします。
 代金の清算方法は、普通は着手金として校正が出た段階で半額程度をお願いし、完成時に残金を清算して頂くようにしております。ご相談に応じます。

 体裁の相談と仮決定
 「自費出版」と言う方向が定まれば、カバー、表紙、見返しなどを決める「装丁のデザイン」、上製(硬いボール紙の入った表紙の、いわゆるハードカバー)、並製(ソフトな製本方式)のどちらで行くか、判型(本のサイズ)の大きさ、形、文字の組み方縦組み横組み(たて書き、よこ書き)など「仕様のすべて」を決め、本文用紙ほか「材料類の選択と決定」となります。途中でも変更は可能ですが、材料を仕入れてしまうと取り消せないこともあります。それぞれのタイミングは担当者からつど確かめて参りますのでご心配は無用です。

 制作費用の考え方
 自費出版の場合、著者にとって一番頭の痛い問題は制作費用の問題です。よく一覧表にして、およその費用総額を明示する業者が多くなっていますので、当社としてもおよそのめどは示さなければならないので別表にある通りです。
 
 しかし、実際は分かり難いので、実際のサンプルに金額を入れ、さらに、もし別の部数だったらどうかというシュミレーションした金額も同時に、本そのものに添付したものを、当社内に展示し、手にとってご覧頂くようにしております。
 従来見積もる場合、千差万別の印刷物について、「これこれ何頁で何部でいくらですか?」と聞かれますが、例えば洋服はいくらですか、とか家はいくらで建てられますかと聞かれても、サンプルを元に語らないかぎり見当違いの答えになってしまいます。

 
 サンプルの持込が大事
 本の原価もピンからキリまでありますから、一番分かりやすいのは著者がまず「こんな本をつくりたい」という参考になる、なにかの本をご提示下さり、それを元にざっと見積書を提出いたします。そこからプラス要因、マイナス要因を示してまいります。納得がいかなかったり、同じものをもとに他社にもご相談頂き、どちらが著者にとって有利か、ご判断頂きます。

 
 ページ数と製本形式
 おおまかな要素を簡単にご説明いたしますと、一番大きな要素はページ数と製本形式です。ページ数が2倍になると総費用も2倍近くになると考えると分かりやすいでしょう。部数の場合は2倍になっても総金額では大雑把ですが、1.2倍程度にしかなりません。
 
  上製本(ボール紙で硬くした表紙)か並製本(やわらかい表紙)かによったり、プロの装丁家や校正家がかかわれば、それなりにコストはアップしてゆきます。そこで、業者によっては「パッケージ」として一定料金で作るものがあります。
 すっかりお任せ頂けるのであれば、安くといえばそれなりの仕様やサンプルをご提示して、見積もり書を作成いたします。いずれにしても契約段階では、最終金額が確定しておりますので、建築のように「追加、追加」などということは決してありません。ご安心下さい。

 カラーは本文中に散らすのはムリ
 もちろん4色刷りは、白黒の印刷に比べて単純に4倍のコストがかかると考えて下さい。ですから、本文中にカラーの写真を点在させますと、フルカラーと同じに、とんでもない金額に跳ね上がってしまいます。これは口絵のようにまとめて遇数ページでまとめるのが利口です。
 本文もそうですが、16頁または8頁で割れる頁数にまとめることも肝心です。印刷代や製本代に影響があります。

白黒写真はいくら入れても同じ
 白黒の写真がいくら入っても今はコストにさほど影響もなく、口絵のように別のコート紙を使わなくても、本文中に思いっきり入れて頂けますし、仕上がりも申し分ありません。

 
 原稿の準備
 すでに原稿がほとんど出来上がっている場合は、原稿のコピーなどをお預かりし、検討に入ります。
 


 ワープロのフロッピーなど、どのようなデータでも、手書きでも、テープに吹き込んだものでも結構です。当社は古くよりワープロデータ変換実績日本一を誇ります。壊れたフロッピーからでもデータを取り出せますので安心です。「テープ起こし」ということになると1時間分で普通15,000円ぐらいはかかりますので、部分的な使用が望ましいでしょう。出来るだけワープロなどのデータのままお預かりさせて下さい。もっとも経済的にできます。

 
 ただの文字データでも完全データでの入稿も同じ
 パソコンで完璧にレイアウトなさらなくて結構です。むしろレイアウトしていないデータの方が扱いやすいとも言えます。コスト的にもほとんど相違ありません。いろいろな機能を多用することで、印刷上まずい現象が出ることもあります。特に写真は、ワードなどに貼り込んだデータではきれいに出ない場合もあり、カラーで印刷する場合はとくにプリンターに出した色と印刷の仕上がりは大きく異なります。元の写真やデジカメデータをお預かりさせて頂きます。つど担当者からご説明して参ります。


バラバラのものをざっとレイアウト
 文字データと写真、図版、表などバラバラでお預かりする、ラフな取り掛かりでよくなりました。当社のベテランのスタッフが内容を考えながら、ざっと「レイアウト」して「校正出し」します。
 普通は紙にプリントアウトしたものを宅急便などでお届けいたします。またはパソコン、メールが得意な方にはデータをメールに添付して送ることも出来ます。そして校正、訂正、修正をして頂きます。3〜4回までは無料です。当社までご足労頂くことはいつでもOKですが、相談時以外はその必要は少ないものです。

 
 校正について
 自費出版の場合は文字や体裁のチェックは著者側の仕事ですし、間違いがあれば著者の責任になりますので、大事な工程の一つです。最も気合を入れて取り組まなければなりません。

 
 何回も一文字ずつしつこく、のこころ
 よく「本が出来上がってから良く読み直したら大量の間違いが見つかってしまった」とあわてる方も意外と多いのです。舞い上がる心を抑えて、読み飛ばしを防ぐよう何回も何回も一文字ずつ、下版(印刷現場、印刷機にかけること)寸前までしつこく確認する必要があります。
  もちろん、言い回し、語句の統一などはアドバイスさせて頂きますが、充分ではありません。かといって高価なプロの校正者に頼むことはコスト的には実際上難しいのが現状です。ただ、流通に乗せ本屋さんの店頭にデビューさせるには、やはりプロの校正者の手を借りることが望ましいと思います。またそうお勧めしております。

素読み校正と本格校正
書店に出す場合は…
 プロによる校正には、大きく分けて「素読み校正」と「本格校正」がありますが、意外にご存じない方も多いので、簡単にご説明いたしますと、「素読み校正」は読んで字のごとく文字や漢字の間違い、新旧字体、送りがな、など、おもに文字、字句の明らかな間違いや表現などの統一をする作業か、問題点を指摘する程度になります。疑問点は著者ご自身が調べ直し、訂正することになります。
 
 「本格校正」は料金的には素読み校正の2倍以上かかりますが、引用した文献や歴史事実、数値その他根本的な不具合を調べつくします。一流出版社はすべてこれらを厳密に行いますのでコストがかかり、部数が多く出るものしか出版したがらないということが、逆にご理解頂けるのではないかと思います。

 
 装丁デザインの大事さ
販売現場での勝負
 あるいは本の装丁がよほど目を引くとか、本の背の幅とそのタイトルとデザインが特別に人目を捉えないと手にとってもらえないのです。あまり薄い本は人目につきにくいので最近本の厚みが出る、「嵩だか紙」がもてはやされる理由の一つです。
 本の装丁も一般の方には理解できないほど高価なもの(5万円から10万円ぐらいまで、デザイナーによります)ですが、正直売れ行きにも強い影響があります。本の格調を高める大事な要素です。
  用紙の選択も安っぽくならないように気をつけなければなりません。購読者が書店で手に取ったときの姿を想像してみれば、「お買い得感」を与えるもののほうが、当然売れやすいのです。

 

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